このページは一部プロモーションを含みます。掲載内容は予告なく変更される場合があります。
この記事を読めば、50代から終活を意識すべき理由と3つのポイントがわかります。
50代から終活を意識すべき理由
まだ若いうちから終活を意識することにどんな意味があるのでしょうか?
高齢になってからの終活は進まない
人生100年時代と言いますが、日本の厚生労働省が「高齢者」と定義づけているのは何歳以上か知っていますか?
答えは65歳以上。
今どきの60代はまだまだ若くて元気な人が多いですが、「高齢者」と定義づけられるぐらいですから、やはり老化は進みつつある年齢です。
厚生労働省の2022年のデータによると、日本の平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳。
高齢者の相談業務をしていて、「終活」という言葉を耳にするのは70代後半~80代前半の方です。
皆さん人生のゴールが見え始めてから「終活」を意識する様子。
でもこの年代のほとんどの人が、体のあちこちが痛んで動きにくかったり、物忘れが増えてきたりしています。
終活自体、意識している人は少数派です
しかし長年介護職をしていて、80代で終活すると言い出した人が「できた」と言うのを聞いたことがありません。
たいてい、「やらないとダメだと思っている」という言葉を聞くだけです。
思うように頭も体も動かない状態では、気持ちがあっても行動力が伴いません。
家族や他の人に手伝ってもらったとしても、これまでの長い人生の後片づけをしていくことはとても大変。
また、誰かに手伝ってもらうということは「誰かの意見も入る」ということです。
自分の思うように終活を進めたいなら、やはり高齢になってからでは遅いですね。
若いうちにこれまでの人生を振り返っておくと、残りの人生を丁寧に生きられる
当たり前の話ですが、誰でも必ず人生の終わりは来ます。
終活は残された人のために身辺整理をするというイメージが強いですが、同時にこれまでの人生を振り返ったり、生きることに対して真剣に考えるきっかけにもなります。その行為を若いうちにしておくと、残りの人生を丁寧に生きることができ、結果的に満足度の高い人生を送れる可能性が高くなるのです。
介護予防ができる
50代から終活を意識して生活していると、介護予防にもなります。
今後の自分の人生を日常的に考え、自然と丁寧に生きるようになるからです。
具体的にどういうことか、まずは介護認定を受けるきっかけとして多い疾患から見ていきましょう。
- 認知症
- 脳血管疾患(脳梗塞など)
- 心疾患(心不全など)
- 呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)
- 転倒・骨折
- 進行性難病(パーキンソン病など)
- 整形外科疾患(変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症など)
- フレイル(加齢による心身の活力低下から生活機能が障害され、さらに身体が弱った状態)
これらの疾患は気をつけていればならないとは言えませんが、少なくとも確率を下げることはできます。
また、高齢になると足腰に痛みを抱え自宅にこもりがちになる人が多いですが、そうすることで状況が悪くなることを知っていると、普段の行動が変わります。
この積み重ねが介護予防につながり、高齢になっても元気に過ごせる可能性が高くなるのです。
終活の具体的な内容
そもそも「終活」とはなにか
50代から終活をするメリットをお話ししましたが、「終活」とは具体的にどんなことをするのでしょう?
そもそも「終活」という言葉は人生の終わりに向けた活動を指し、2009年に「週刊朝日」で初めて使われました。
2012年には新語・流行語大賞のトップテンに選ばれるほど一般的になった「終活」の、具体的な内容は以下の通りです。
- これまでの人生の振り返り
- 自分が持っているお金や物の整理
- 医療・介護に対する意思表示
- 自分になにかあった時、連絡してほしい人リストの作成
- 遺言書の作成
- 葬儀の事前予約
- お墓の購入 など
このうち、若いうちにしておくべきなのは1~4。
財産がたくさんある人は、早めに5の遺言書を作成しておくのも良いでしょう。
一般的にはまず1~4。これらを作成しておくべき理由を見ていきましょう。
①これまでの人生の振り返り
終活に人生の振り返り?と思われるかもしれませんが、まず最初にするべきことは振り返りです。
これまでの自分がどのように過ごしてきたか改めて考えることで、今後の人生も大切に考えるようになります。
嬉しかったこと、辛かったこと、頑張ってきたことなど、いろいろと思い出してみましょう。
あなたのこれまでの人生はあなただけのものであり、今後の人生もまたあなただけのものです。
人生を振り返ることで、その思いが明確になってくると思います。
②自分が持っているお金や物の整理
「終活」というと、まずお金や物の整理が浮かぶ人も多いでしょう。
生きていると必ずお金を使うので、キャッシュレス時代でもお金に触れたことがないという人はいないはずです。
財産がある人ない人さまざまだと思いますが、財産のある人だけがお金や物の整理を必要とするわけではありません。
住宅ローンや車のローン、借金返済がある人も内容をまとめておきましょう。
物の整理は、使わなくなった不用品を定期的に処分すると良いです。
使わなくなったけど捨てるのはもったいないというものは、メルカリなどに出してもよいですね。
財産や持ち物はどんどん変わっていきますので、半年や1年に1回は現状を把握するようにします。
③医療・介護に対する意思表示
50代は余命宣告されるような大病になる可能性は低くても、事故や災害に遭う可能性は十分にあります。
身体が命の危機にさらされるような状態になったとき、どこまでの治療を受けたいか。脳死判定を受けたとき臓器提供を望むか望まないかなど、意思表示していないと誰にもわかりません。
今何歳なのか、家族の状況がどうなのかでも希望は変わると思いますが、現時点での思いを伝えておけば、周囲はあなたの意志を汲んで対応することができます。
介護についても、特定の疾患に当てはまれば40歳から介護サービスを利用することができます。どこでどのように介護を受けたいのかはイメージしておくと良いでしょう。
医療・介護に対する考えをまとめておけば、自分の言葉で伝えられなくなったときに大いに役立ってくれます。
④自分になにかあった時、連絡してほしい人リストの作成
親兄弟や友人、会社の上司など、自分に何かあったときに知らせたい人、知らせるべき人がいると思います。
そういった人の連絡先リストを作っていると、もしもの時に残された人から連絡を入れてもらうことができます。
⑤遺言書の作成
財産があれば、残された家族のもめごとを避けるためにも、遺言書を作成しておくと良いでしょう。
早めに作成しておき、毎年見直す人もいます。
葬儀の事前予約、お墓の購入はまず家族と相談する
自分が亡くなった後の葬儀やお墓に関しては、場所や規模など自分の思いを伝えつつ、家族や親しい関係者の意見も聞くほうが良いでしょう。
なぜなら、自分が亡くなった後のことはすべて残された人にやってもらう必要があるからですね。
家族の意見も聞いておくことで、自分自身も気持ちよく準備ができます。
現役世代から始める、終活の3つのポイント
繰り返しになりますが、一般的に言われる終活の主な内容は以下の7つでしたね。
- これまでの人生の振り返り
- 自分が持っているお金や物の整理
- 医療・介護に対する意思表示
- 自分になにかあった時、連絡してほしい人リストの作成
- 遺言書の作成
- 葬儀の事前予約
- お墓の購入 など
しかし、まだまだ現役の世代にとってイメージが湧きづらいこともあると思います。
そこで、現役世代から始める3つのポイントをご紹介します。
ポイント1.銀行口座やクレジットカードをまとめておく
給料の入る口座、ローンの支払い口座、子供の学校や習い事の引き落とし口座…
口座の指定があることも多く、そのために複数持つ人も多いと思います。
クレジットカードも、カードゲームができそうなくらいたくさん持っている人がいますよね。
そういったお金の出入りのあるものは、なるべく少なくしておくほうが良いです。
例えば子供の学費の引き落とし口座があったなら、卒業後は解約できますね。
放っといても普段の生活に影響がなく一見面倒くさそうですが、後々お金の管理がしやすくなります。
それに、使わなくなった銀行口座に残金が残っていたというのもよくある話ですから、忘れていたお金が出てくるかもしれません。
高齢になった時、複数の銀行や証券口座、クレジットカードを管理するのは大変です。
なるべく1つから2つ程度にまとめていきましょう。
その際、どこの口座やクレジットカードが何の目的で使われているのか、書き留めておくことも大切です。
ポイント2.いらないものを整理、処分する
高齢者が「終活しないと」と言うとき、物の整理や処分を指していることがよくあります。
自分が亡くなればいらなくなる荷物を、親族に整理させるのは悪いという気持ちからそう考えるのでしょう。
でも、これこそ高齢になってくると最もできないことでもあります。
物の整理や処分は、気力、体力ともに必要ですし、長年一緒に生活してきたものを捨てるのは寂しく感じるものです。
若いうちから定期的に必要なくなったものを整理しておくと、あとから片付けるものも必然的に少なくなります。
1年に1度、3年に1度など期間を決めて、使わないものは定期的に整理、処分していきましょう。
昔はよく使っていたものがクローゼットの中に眠っているのは、誰でもあることです。
ポイント3.エンデイングノートを書く
エンディングノートはこれまでにお伝えしたことをまとめて記入しておけるノートです。
楽天市場などでたくさんの種類がネット通販されていますが、市町村や葬儀屋で無料配布していたり、携帯の無料アプリもあります。
何度書き換えてもいいので、まずは手に入りやすいものを使ってみましょう。
有料のものだと銀行の暗証番号を保護するシールが付いていたり、簡単なディスクケースが付いているなど、ノートによってさまざまな工夫が凝らされています。
まだ埋められない項目もあると思いますが、パラパラと見るだけでもどのようなことを準備すればいいのか見えてきます。
このようなことから、エンディングノートは終活を進めるために役立つ必須ツールとも言えます。
まとめ
50代から終活を意識すべき理由
- 高齢になってからの終活は進まない
- 若いうちにこれまでの人生を振り返っておくと、残りの人生を丁寧に生きられる
- 介護予防ができる
終活の具体的な内容
- これまでの人生の振り返り
- 自分が持っているお金や物の整理
- 医療・介護に対する意思表示
- 自分になにかあった時、連絡してほしい人リストの作成
- 遺言書の作成
- 葬儀の事前予約
- お墓の購入 など
現役世代から始める、終活の3つのポイント
- 銀行口座やクレジットカードをまとめておく
- いらないものを整理、処分する
- エンディングノートを書く
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 終活は現役世代から始めないと損⁉元気なうちから終活を始めるべき理由を解説 […]
[…] 終活は現役世代から始めないと損⁉元気なうちから終活を始めるべき理由を解説 […]