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この記事は、介護認定が軽い「要支援1・2、事業対象者」向けの記事です。最後まで読むと、掃除がしづらくなったときの解決法がわかります。認定は取っていないものの、身体のおとろえを感じ始めた高齢者にも参考にしていただけます。
掃除がしにくくなったときの解決法:介護保険を使った方法2つ
住む地方によって状況は変わりますが、介護保険では一般的に以下の方法で解決することができます。
- ヘルパーの生活援助サービスを受ける
- 自分でできることを目指してリハビリをする
介護保険サービスを利用するときは、ケアマネージャーに介護計画を立ててもらう必要があります。すでにケアマネさんが付いている場合はケアマネさんに、まだ付いていない場合は地域包括支援センターに相談しましょう。
①ヘルパーの生活援助サービスを受ける
介護保険を使った一つ目の方法は、ヘルパーの生活援助サービスを受けることです。
認定が軽くても生活援助サービスは受けることができます。
ただし、回数は週1~2回程度(※週3回まで可能なことも)。また、要支援・事業対象者は介護予防の段階と捉えられており、その段階では「一緒にやる」が基本です。すべてヘルパーさん任せにはできない、そのほうが自分のためにもなる、という考え方が大切。
実際に利用を検討する場合は、一定の決まりがあるので注意しましょう。
特に同居家族がいる場合、そもそもヘルパーが必要なのか検討されます。
<同居家族がいる場合の注意点>
- 同居家族に掃除してもらうことが基本となり、まずは同居家族が手伝えないか検討される
- 共用部は家族の掃除が基本となり、手伝ってもらうことができない
老々介護などで夫婦ともに掃除をすることが難しければ、どちらも介護認定を申請すると相談しやすくなります。また、同居家族に障害がある場合なども相談が可能です。
<一人暮らしの場合・同居家族がいる場合の共通注意点>
- 日常の掃除の範囲に限って支援できる(大掃除でやるようなことはできない)
- 使っていない部屋などの掃除はしない
日常の掃除の範囲にあたるのは主に以下のようなことです。
- 利用者の部屋の掃除機がけ、拭き掃除
- トイレ、浴室、洗面所、キッチン、階段の掃除(※同居家族がいる場合は検討が必要)
- 簡単な片づけ(大きなものを動かすことはできない)
- ゴミ出し
反対に、日常の生活の範囲にあたらないのは主に以下のようなことです。
- 大掃除
- 家族の部屋
- 窓拭き
- 庭の掃除や草抜きなどの手入れ
介護保険でヘルパーを利用すると制約が多い理由は、
①あくまで本人への援助であること
②日常生活の困りごとに対する援助であること
③自立支援の考え方に基づいたサービス提供が前提であること
この3つの視点があるからです。
それでもヘルパーさんに来てもらう必要があるというときは、地域包括支援センターや担当のケアマネージャーに相談してみましょう。
自分でできるようにリハビリをする
介護保険を使った二つ目の方法は、自分でできることを目指してリハビリをすることです。
リハビリ方法としては、デイケア(通所リハビリ)、訪問リハビリ、デイサービス(通所介護)が一般的。要支援・事業対象者だけが利用できる、通所型サービスC(短期集中型デイサービス)もあります。
介護保険制度は2000年(平成12年)4月の開始後から3年ごとに見直し・改定が行われていますが、「自立支援」の観点が強化傾向です。国民全体の寿命が延び少子高齢化社会が進む中で、高齢者といえどもなるべく自立した生活を送ることが期待されているからですね。そしてまた、そのほうが高齢者本人の幸せにもつながるという考え方です。
そのため、介護予防の段階(要支援・事業対象者)の方は特に「自分でできることを目指しましょう」という、支援の仕方が広がっています。ただこれは、保険者である市町村の取り組み方によっても温度差があることです。まずは担当のケアマネージャーか地域包括支援センターに、「リハビリがしたい」と相談してみましょう。
掃除がしにくくなったときの解決法:介護保険外の方法3つ
先に紹介したように、介護保険サービスを利用するにはいろいろと制限があります。
費用より自由度を重視する場合は、介護保険外の以下のようなサービスを検討しましょう。
- 介護保険事業所の自費サービスを受ける
- 民間会社のサービスを受ける
- 便利グッズを利用する
介護保険事業所の自費サービスを受ける
介護保険サービスを提供している訪問介護事業所は、自費のサービスも行っているところが多いです。
例えば、庭の草抜きや大掃除のようなことは介護保険で対応できませんが、自費だと可能な場合があります。
料金は各事業所で決められるのでばらつきがありますが、1時間2,000円~4,000円が一般的でしょう。
利用したい場合は担当のケアマネージャーか地域包括支援センターに相談してみましょう。
民間会社のサービスを受ける
便利グッズを利用する
便利グッズを利用して自分で掃除をすれば、他人に家の中を触られたくないという場合も問題を解決しやすくなります。膝や腰が痛いとしゃがむ動作がしにくくなりますが、極力しゃがむことを避ければ自分でできることも多いものです。無理をしないことで体力的にも楽になります。
掃除が楽になるグッズをいくつか紹介しますので、参考にしてください。
まずはスティック型のコードレス掃除機。コードを気にすることなく、かがまなくてよいのも楽ですね。
お風呂掃除に困っていたら、評判の良いこちらを試してみてください。
トイレ掃除が少し気楽になる商品です。
まとめ
【要支援・事業対象者】掃除がしにくくなってきた時の解決法
<介護保険を使った方法2つ>
- ヘルパーの生活援助サービスを受ける
- 自分でできることを目指してリハビリをする
<介護保険外の方法3つ>
- 介護保険事業所の自費サービスを受ける
- 民間会社のサービスを受ける
- 便利グッズを利用する
介護保険サービスだけに頼らず、ニーズに合った柔軟な方法を検討してみてくださいね。
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